真冬の一杯のラーメンは、とてつもなく魅力的。
行列のできるラーメン屋めぐりを趣味としている私にとって、最初にレンゲですくって味わうスープは格別である。
そんな愛すべきラーメン。
とても残念だが、じつは加齢臭・口臭を悪化させる要素が満載なのだ。
ラーメンは、ほぼ脂質と炭水化物の塊。
やはり体に悪いものは旨いと相場は決まっているようだ。
しかも様々なラーメンのジャンルがあるが、その中でも豚骨ラーメンは特に体臭に影響があるという意見もある。
ここでは、ラーメンと体臭の関係性について紐解いてみよう。
ラーメンの構成要素別調査
麺
ラーメン店によって多加水麺や全粒粉など麺のバリエーションこそ多いが、基本的にはすべて小麦粉で作られている。
炭水化物である麺は、たんぱく質や脂質と違って分子量が細かく、消化がいいと言われているが、油でコーティングされた麺はのどごしが良く、あまり咀嚼せずに飲み込んでしまいがちだ。
炭水化物は人が摂るべき必要不可欠な栄養素であるが、よく噛まず飲み込んでしまうと腸内腐敗の原因になってしまうことがある。
腸内で食べ物が腐ると、それが血液源となり腐った血液がつくられる。
これが体中を巡り、汗となって体臭となるのだ。
腸内腐敗を起こさせないように、ラーメンの麺はよく噛んで飲み込むことを意識しよう。
肉(チャーシュー)
ラーメンのチャーシューに限ったことではないが、肉は腸内での消化時に腐敗毒素を生成し、インドールやスカトールといった悪性のニオイ成分を生成する。
脂肪分が多い肉ばかり食べていると動物性たんぱく質、コレステロールが汗腺類を刺激して臭いの元となるのだ。
脂身の少ない薄めのチャーシューならまだマシだが、二郎インスパイア系の分厚く脂身の多いチャーシューを食べるときはそのことを意識した方がよい。
(参考)ラーメン二郎
店舗、メニューによっても異なりますが、カロリーは1300Kcal~3000Kcalくらいだと言われている。下手したら一食で1日に必要なカロリーが取れてしまうのである。
油(スープ)
腸内では脂肪分を分解するときに腐敗菌を生成してしまう性質がある。
この腐敗物質は通常、肝臓で臭いを消し、排泄物となって出ていくわけだが、タバコを吸ったりやアルコールを多量に摂取したりすると、肝機能が衰弱して無臭化機能が働かず、そのまま腐敗物質が腸内に居残ることになるのだ。
天下一品のスープなどカロリーが高く、油分が確実に多いラーメンは要注意なのである。
(参考)天下一品
こってりドロドロのスープが特徴の日本一有名なラーメンチェーン店。ラーメンにはあっさりとこってり(こっさりは省く)があるのだが、天下一品と言えばやはり「こってり」。そのカロリーは一杯約1000Kcalと、期待通りの数値である。
- こってり(並):949Kcal、塩分6.4g
- あっさり(並):380Kcal、塩分7.5g
つけ麺ではどうなのか?
つけ麺もラーメンと基本的には同じ構成要素のため、体臭との関係性も同じと考えてよい。
だが、ラーメンには塩ラーメンなど、さっぱり系のジャンルもあるが、つけ麺は一般的に魚介系などこってりしたものが多い。こってり系のつけ麺にはお約束と言ってよいほどトロットロのチャーシューがゴロリと入っていたりする。
しかも麺を食べたあとには、スープ割りでスープを薄めて飲み干したりもするわけで、ラーメンよりも体臭に与える影響は大きいかもしれない。
どちらにせよ、体臭を意識するのであれば、いま流行りのガツ盛り系のラーメンやつけ麺を食べるよりも、さっぱり系でシンプルな醤油ラーメンや塩ラーメンにしておいた方が良いだろう。
まとめ
体臭を気にしなければ、これほど美味しい食べ物はないのではないか?と思うほどであるが、もし体臭を本気で改善したいと思っている人や肥満を解消したいと思っている人にとっては、やはり我慢すべき食べ物であることは間違いない。
しかし、矢野顕子が叫ぶように、たまに無性に食べたくなるのがラーメンである。食べたいものを我慢する方が身体に悪いと開き直ることもあるかもしれない。そんなときは、せめて消化吸収を助ける黒烏龍茶を飲みながら食べよう。そして、ラーメンを食べたその分、しっかり運動し健康管理にも気をつけたいところだ。
※肥満と体臭の関係について気になる人は下記の記事に詳しくまとめているので参考にしてほしい。