緑茶が口臭に効くのはウソ?本当?どっち?!カテキン口臭予防の真実

口臭が気になる男性 口臭

緑茶が口臭に効く理由と効果的な飲み方

日本人には馴染み深い緑茶。その緑茶には、カテキンを始めとした多くの有効成分が含まれており、口臭対策として広く知られている。

しかし、緑茶の特性や効能を理解せずにただ飲むだけでは、せっかくの緑茶の効果をしっかりと得られない。緑茶を飲むにもコツが必要なのだ。

今回は、緑茶の口臭予防の効果や上手な活用方法についてご紹介しよう。

体臭対策には「緑茶」がいい?

お茶には緑茶、紅茶、烏龍茶などいろいろあって、原料はすべて同じだということは既にご存知だと思う。

しかし、臭い予防として考えるとそれぞれのお茶で違いがあるのだ。

お茶にはそれぞれ、カテキン、アミノ酸が含まれており、体臭を防ぐ効果のあるカテキンや、消臭効果として有名なフラボノイドを一番多く含んでいるのが、われわれ日本人に一番馴染みの深い緑茶なのだ。

カテキンの「消臭・殺菌」効果

カテキンには、体内で臭い物質の生成を止める働きがあり、抗菌作用も強いため、口の中の雑菌を殺菌してくれる。
またフラボノイドにも消臭効果があるので、緑茶は天然の口臭予防薬となる。

カテキンの消臭力は口の臭いに限らず、一般の消臭剤などにも多々使われておる。フラボノイドはチューインガムなどにも配合されており、カテキンとフラボノイドを両方含む緑茶を飲めば、手軽な体臭対策ができる。

口臭対策としての飲み方は、食後の1杯が最適。

口内に残った食べ物を洗い流すイメージで飲むだけで、口の臭いの原因がほとんど残らない。
緑茶の出がらしを口に入れて噛んでいるだけでも口内が清潔になり、次第に臭いがしない口へと生まれ変わっていくのだから素晴らしい。

カテキンの抗酸化作用による体臭防止効果

飲み終えた緑茶の「茶殻」を掃除や消臭剤として利用するのは昔から各家庭で見られてきた。

それはお茶に含まれる「消臭作用」や「抗菌作用」を昔の人は知っていたからだ。 われわれ日本人がよく飲む緑茶には「カテキン」と呼ばれる成分が含まれており、 このカテキンには人間の体内が錆びるのを防ぐ「抗酸化作用」がある。 つまり、カテキンを多く含む緑茶を日常的に飲む事で、身体が錆びるのを防ぎ、 結果として「体臭」の発生を防ぐのだ。

カテキンが持つ抗酸化作用は特に人間の「皮脂」に対しても効果的なので、緑茶を飲む事で皮脂の酸化を防ぐ事ができる。 人間の体臭は皮脂が酸化する事が原因だ。 つまり、緑茶カテキンによって皮脂の酸化を防ぐことが出来れば結果的に体臭を防止する事が出来るというわけなのだ。

口臭予防に効く緑茶の上手な飲み方

お茶を飲む男性

カテキン・ビタミンCが豊富な「煎茶」

緑茶は、きゅうすを使って茶葉から淹れた「煎茶」を飲むのがよい。煎茶は、玉露やかぶせ茶、ほうじ茶などと比べ、カテキンが多く含まれており、消臭や抗菌の効果をより高く得ることができる。ビタミンCも豊富で、その量はレモンの3~5倍と言われている。

緑茶のリラックス効果を高める「玉露」

緑茶の中でも、ストレスを普段より強く感じているときは、「玉露」を飲むようにしよう。煎茶にくらべ、リラックス効果のある「テアニン」が多く含まれているので、気持ちを落ち着かせるには有効だ。また、寝つきを良くしたい時、集中力や記憶力を高めたい時などに飲むのもよいだろう。

※煎茶と玉露の違いについて宇治園さんのサイトを参照
緑茶とは?煎茶、玉露の違いとは?

緑茶うがい

素早く口臭を抑えたい時も緑茶は活躍してくれる。食後やタバコを吸った後などの口臭が気になる時には、緑茶を口に含み、口内全体に行き渡らせるように飲むことで臭いを消すことができる。また、朝や寝起き時、緊張時など口の中がネバネバするときは、緑茶でうがいすることでサッパリするのでおすすめだ。

にんにくなどの「強い口臭」の消臭

緑茶は、茶カテキンの消臭効果によって臭いの強い食べ物の「臭い消し」としてもとても優秀だ。にんにくやニラ、ネギなどが原因となる強烈な口臭の対策に役立つ。
緑茶を飲みながら食事をしたり、食後すぐにコップ一杯の緑茶を飲んだりすることで、食後だけでなく、翌日にも臭いが残りにくくなる。

緑茶と梅干しでつくる「梅干し茶」

緑茶に梅干しを入れて、「梅干し茶」として飲むのも口臭予防に効果的。梅干しの強い「殺菌・抗菌」効果にくわえ、酸味による刺激により唾液分泌が促進される。唾液は、口腔内を潤すだけでなく、抗菌作用や自浄作用、歯の再石灰化などによって、口の健康を守り、口臭予防に役立てることができる。

※クックパッドで梅干し茶のレシピを見てみる
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緑茶の「出がらし」を噛む

緑茶の効果を最大限に活用するのに有効な方法が、「出がらし」をガムのように噛むことだ。水やお湯で抽出するよりも、カテキンなどの成分をダイレクトに得ることができるので、消臭効果や殺菌・抗菌効果が高まる。口臭が強い時に試してみてほしい。

緑茶は飲み過ぎにも注意する

緑茶

緑茶には、コーヒーや紅茶と同様に「カフェイン」が含まれている。
カフェインには、「交感神経」を優位にしたり、「利尿作用」によりカラダの水分を排出したりする作用があるので、唾液の分泌量が減ってしまい、口の乾燥による口臭の原因になることもある。

しかし、緑茶の場合、カテキンやテアニンなどの成分がカフェインの働きを抑制してくれるので、コーヒーなどに比べると緩やかにカフェインが作用すると言われている。緑茶は過剰に「飲みすぎない」ことに注意していれば、さほど心配する必要はないだろう。

また、お茶の「渋み」で唾液量が減る場合があるので、もともと唾液が少なく口が乾きやすい人は、緑茶を飲んだ後に「お水を飲む」ことを意識してみよう。

まとめ

緑茶を活用した口臭対策では、カテキンの殺菌・抗菌作用や消臭効果を最大限に活用することがポイントだ。
もし、きゅうすを使ってお茶を飲むことが面倒であれば、市販されているペットボトルなどを買って飲んでもよい。

その際は、できるだけ「カテキンが多く含まれるもの」を選ぶようにしよう。

緑茶は、口臭や体臭などの臭い対策だけでなく、ダイエットや健康管理にも有効なので、食後のコーヒー1杯を緑茶に代えてみるのもよいだろう。